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間仕切職人コラム

パーテーションの減価償却と耐用年数について

パーテーションの減価償却と耐用年数について

パーテーションの減価償却とその耐用年数について、一般的な指針としてご紹介します。詳細な情報や最新の取り扱いについては専門家や関連機関に確認することをおすすめします。

パーテーションの耐用年数について

耐用年数とは、資産や設備が経済的な価値を保持し、正常に機能し続けることが期待される期間を指します。この耐用年数は、固定資産の減価償却計算に用いられるものです。具体的には、資産の取得価格を耐用年数で割ることで、毎年の償却額を求めることができます。

パーテーションの耐用年数について、『減価償却資産の耐用年数等に関する省令』の別表第一「機械及び装置以外の有形減価償却資産の耐用年数表」を参照すると、建物附属設備としての『可動間仕切り』は、「簡易なもの」は3年、「その他のもの」は15年と記載されています。

可動間仕切り、いわゆるパーテーションの「簡易なもの」と「その他のもの」が具体的にどのようなものを指すのでしょうか。「耐用年数の適用等に関する取扱通達」によると、以下のように説明されています。

(可動間仕切り)

2-2-6の2 別表第一の「建物附属設備」に掲げる「可動間仕切り」とは、一の事務室等を適宜仕切って使用するために間仕切りとして建物の内部空間に取り付ける資材のうち、取り外して他の場所で再使用することが可能なパネル式若しくはスタッド式又はこれらに類するものをいい、その「簡易なもの」とは、可動間仕切りのうち、その材質及び構造が簡易で、容易に撤去することができるものをいう。(昭54年直法2-31「二」により追加)

(注) 会議室等に設置されているアコーディオンドア、スライディングドア等で他の場所に移設して再使用する構造になっていないものは、「可動間仕切り」に該当しない。

第2節 建物附属設備|国税庁

「簡易なもの」とは、ローパーテーションのような特別な取り付け工事を必要とせず、そのまま目的の場所に運んで使うことができる据え置き型のパーテーションを指します。「その他のもの」は、床や天井に固定するタイプのパーテーションのことで、施工は必要ですが、移動や再利用が比較的簡単にできるものを指します。

よって、ローパーテーションの耐用年数は3年、施工型パーテーションの耐用年数15年となります。

ただし、移設が難しいアコーディオンドア、スライディングドアや造作壁は、該当しないので注意が必要です。

少額減価償却資産についての考え方

オフィスなどの間仕切りに使うパネルをたくさん買うとき、1枚の価格が10万円以下だったら、そのパネルを「少額減価償却資産」としてすぐに経費にできるかどうかが気になるかもしれません。

しかし、通常、1枚のパネルだけでは役割を果たせないので、複数のパネルを組み合わせて間仕切りを作るものです。なので、1枚ずつを「少額減価償却資産」として考えるのは適切ではないでしょう。重要なのは、組み立てた後の間仕切り全体として、少額減価償却資産になるかどうかを判断することです。

参考URL:間仕切り用パネルに係る少額減価償却資産の判定等|国税庁

具体的な減価償却の取り扱いや計算方法については、会計士や税理士などの専門家に相談するとよいでしょう。

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