防音パーテーションとは
大きさや色だけではなく、材質や形状のバリエーションが豊富なパーテーション。最近では、災害時を想定した防火性や耐震性、ワーカーの健康に配慮した抗菌・防臭性を兼ね備えたものも加えられ、さらに選択肢が増えています。
なかでも欠かせない機能といえるのが防音性です。オフィスのプライバシーやセキュリティーを重視する声が高まり、防音パーテーションの需要はますます増えています。
最近では、防音性能が非常に高いものが販売されており、騒音対策としてさまざまな場面で用いられています。
しかし、防音と表記されているパーテーションでも、性能が異なる場合がありますので注意が必要です。よく混同されるのが、遮音性と吸音性です。同じ意味と捉えられるケースが多く見受けられますが、このふたつは全く別の性能をもち構造も異なります。
オフィスに必要な性能を見きわめ、パーテーションを選んでいくことが大切です。
防音パーテーションの効果
防音性のないパーテーションでも、何も置かない場合と比較すれば若干の防音効果を期待することができます。しかし、防音パーテーションを用いると、既存の壁に劣らないほどの効果が期待できるものがあります。
防音パーテーションには、外部に騒音をほとんどもらさない高性能のものから、声は聞こえるが会話の内容までは聞き取れない程度のものまで多種多様です。一般に、硬くて重い材質ほど防音効果が高く、設置やメンテナンスも含め費用が割高です。
一方、軽く柔らかい素材は防音効果が低くなる傾向にありますが、安価で取り扱いやすいことが特徴です。防音効果が低いパーテーションを用いる場合は、パーテーション上部と天井の間に隙間をつくらないようにしたり、パーテーションの内側にダンボールや観葉植物などを置くと、防音性を補うことができます。
遮音性と吸音性のちがい
防音パーテーションの性能はおおきく二つにわけることができます。一つは遮音性、もう一つは吸音性です。遮音性と吸音性は、同じものと理解される場合が多いですが、素材や構造をはじめ性能が全く異なります。
遮音とは音を遮って、そこから先へ音が通ることを遮断する性能です。吸音とは、音を吸収して音を周囲に反射させない性能です。防音性は、このふたつのバランスによって性能が変化します。
たとえば、遮音性が高いと、音が反射しやすく室内で大きな声や音を出すと響いて不快感が増します。逆に吸音性が高すぎると、大きな声で話しても室内の隅まで声が届きにくくなってしまいます。
防音パーテーションには、遮音性に優れたものやふたつの性能がバランスよく備えられたものがあります。それぞれの性能をよく理解し、シーンに応じた防音パーテーションを選ぶようにしましょう。